生き方・価値観を見出す際の現状把握について

生き方とは個人の人生戦略と言ってもよいだろう。戦略とはあるべき姿・ありたい姿と現状のギャップを埋めるための方策であり、そのためには現状の把握が要件となる。

現状把握において、外部環境はもちろん、内部環境の把握がポイントになる。

人間は歳を取る。それに伴って、肉体的にも精神的にも、また、価値観の面においても、若い時とは変化が生じる。その変化をしっかり把握しておかないと、現状認識が現実とブレてしまい、適切な方策策定につながらない。

自身の各種資産、人的資産(健康、スキル、意欲)、社会的資産(家族、友人、ネットワーク、コミュニティ)、金融資産の現状と変化の傾向をまずは適切に把握しよう。

 

読書録 西洋美術、機械学習・ニューラルネットワーク・ディープラーニング

この1カ月程度で読んだ本など。機械学習関連については松尾研の学習ロードマップを参考にさせていただいた。

人工知能・深層学習を学ぶためのロードマップ – 東京大学松尾研究室 – Matsuo Lab

 

西洋美術関連は並行的に高校の世界史の教科書でヨーロッパ史のところを復習しながら読んだ。世界史(政治史等)と美術史が密接に関わっていることが少し見えてきて面白い。今後もますます知識を深めていきたい分野だ。

  • 西洋美術関連
    • 田中久美子『理由が分かれば面白い!西洋絵画の教科書』
      • 非常に平易に、かつ、初心者にとってちょうどいい情報量で西洋美術の世界にいざなってくれる良書だった
    • 池上英洋『いちばん親切な西洋美術史
      • こちらは絵画に限らず、建築等も含めて、西洋美術の歴史を平易に教えてくれる。初心者にとってやはり良書。大分西洋美術史の見通しがよくなった
    • 田中久美子『ゼロから始める西洋絵画入門』
      • 同一著者による西洋絵画入門。著名な西洋絵画を一つ一つ取り上げて、見開き計4ページにわたって、その絵画の写真、概要、絵の個別ポイントの解説、画家、その他関連絵画1枚の説明がついており、堪能できる
    • 木村泰司『世界のビジネスエリートが身につける教養 名画の読み方』
      • 正直、あまり面白くなかった。芸術・美術・絵画はもっと自由に楽しめばよいと思う。
      • 題名にあるようなビジネスエリートが身につける教養として絵画が必要かというと、そんなことはないと私は思う。教養とは未知の出来事に当たる基礎力のようなものとざっくりとらえており、別に絵画が必須とは思わない。ただ、どんなことからも柔軟に示唆を引き出すことはできるだろうとは思うので、もちろん、絵画が教養に資することは否定しない。
    • 千足伸行『すぐわかるキリスト教絵画の見かた』
      • 旧約聖書新約聖書を中心にキリスト教を題材とする絵画を順に取り上げ、基督教にまつわる物語や人物、事象への理解を深めることができ、思ったより面白かった。キリスト教ゆかりの地を旅し、美術に触れる際に、理解の助けになるだろう。

節目の記録

一つの節目を迎えている。今後について、今思うところを簡単に記しておこう。

  • シンプルに生きる
    • 健康第一
    • 質素、実質的、規則的、健康的な生活を送る
    • 自身の心に素直になる
    • 過去のことは良いことも悪いことも手放し、未来に対して開かれている
  • 人の役に立つ
    • 身の回り、目の前の人の役に立つことをする
    • 自分が楽にうまくできることを徹底して突き詰める
    • あまり大上段に構えない
  • 新しいこと・おもしろいことをする・学ぶ
    • おもしろいと感じることを大事にする
    • 常に学び続ける、そのための謙虚さを失わない
    • 温故知新、古いことに執着し過ぎず、新しいことを取り入れていく
  • 資産を築く
    • 金融資産、社会的資産(信頼・友愛)、人的資産(スキル)を築く
    • 資産の生み出す配当によって十分生活を賄えるようにする(金融資産に限らない)
  • ネガティブ事象に対して距離を置く
    • 敵意・愚痴・嫉妬・怒り・嫌悪・怠惰といったネガティブな感情やその原因となる諸々の事象・人物とはできる限り距離を置く

下記のように世の中は激変し、その中で歳を取っていく。不透明さは増している。未来志向で柔軟な姿勢を持ち、複数のオプションを常に持つようにしよう。

private think tank

社会、人生を取り巻く課題を俯瞰し、自身の人生、自身の取り組みの位置づけを踏まえて、思考、判断、行動していけるとよい。世の中の課題は何かを体系的に理解したい。そのためにブログを活用できないか?

世の中には、その視座・視野・視点はもちろん異なるが、各種の俯瞰記事や書籍がある。例えば、

優秀な頭脳を集結して書かれているものであるから、それらを集め、読むだけでも、かなりの程度、正確に、かつ、俯瞰して課題を捉えられるだろうが、ものの見方を研鑽するためにも自身で検討してみるのも一興だろう。

ざっと考えてみると、次のような観点に関心がある

  • 世界
  • 日本
  • 社会・コミュニティ
    • コミュニティの形成、分断と孤立
    • "仲間"の作り方
  • 個人
    • 健康
    • お金(投資・資産運用、収入、節約、使い方)
    • 社会的つながり(家族・パートナー、友人、コミュニティ)
      • 結婚・パートナーシップ
      • 介護
    •  仕事・キャリア
      • 独立
      • スキル
      • ネットワーク
      • 業界・事業領域
    • 住まい
      • 居住地域
      • 不動産購入・賃貸
      • 住みやすい部屋作り
    • 食事・料理
      • 健康的で美味しく安価な食事・料理
      • グルメ
    • 装い
    • 趣味
      • 旅行
      • 読書
      • 筋トレ
    • 学習

上記は随時更新していきたい

加藤仁『定年後の居場所を創る 背広を脱いだ61人の実践ファイル』

人生をジュニア、ミドル、シニア、と分けたとき、定年というのがミドルとシニアを分ける一つの境目だろう。恐らく、この境目を迎える前にシニアとしてどう生きるかを考えてミドル期に準備しておくのとしておかないのとではシニア期の満足度愛は異なるのだろうと思う。

 

では、何を準備しておけばよいのだろう。そこに正解はない。個人個人で、それまで身につけてきた考え方、スキル、経験、思い、ネットワークは異なるし、これから出会う縁や運も異なるのだから。

 

とはいえ、本書に紹介されている各人各様の晩年の生き方を見ると、前を向いて生きていくことで、縁や運を味方につけていくことが大事なのだろうという気がする。過去にとらわれて身動きがどれなくなってはいけない。

 

昔、河合隼雄さんが若いほどの方が余程、固定観念に縛られて不自由だった、というような趣旨のことを仰っていたような気がする。そういう側面もあるかもしれない。自分が何に囚われているのか、次第に自己理解が進み、また、ある意味で「まぁいっか」と諦観をに身につけていくから、中年以降の方が自由になれるということなのかもしれない。そんな自由さを持っていたいと思う。

 

定年後の居場所を創る―背広を脱いだ61人の実践ファイル | 加藤 仁 |本 | 通販 | Amazon

永松茂久『40代をあきらめて生きるな』

若い人にこそ学ぶ、女性こそ活躍する、「私は」思考から「私たちは」思考は、など最近朧げながら、あるいは、はっきりと思い始めていたことが書かれており、共感した。

 

避けるべきあいうえおとして、焦り、いじけ、上から目線、遠慮しない、恐れない、大切にすべきあいうえおとして、愛、命、運、縁、恩というのも納得した。

 

諦めず、自分という器を活かしていこう。

 

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堀内一人『40代の鬼100則』

40代をどう過ごすか。世の中は大きく動き、前提条件も人それぞれ。モデルはない。とは言え、意識すべきことや先人の成功・失敗から学ぶことはたくさんある。歳を取ることは皆、初体験なのだ。

 

amzn.to