読書録 宮崎淳平『会社売却とバイアウト実務のすべて』
ここしばらくの学習テーマとして下記を設定している(粒度はそろっていないが)。
- 事業再生
- 投資・M&A
- コーポレートファイナンス
- 財務モデル
- 企業変革
- 組織・人を動かすリーダーシップ・コミュニケーション
本書はインテグラルの佐山展夫さんも推薦していることもあり、M&Aの知識の獲得・補強のために選定した。結果として非常に良かった。
ちょうど財務モデルも並行して復習していたので、細かい点(DCF計算の際に用いるNOPLATには支払利息は含まない、等)の解説を読むことができて理解が深まった。
ハゲタカ/ヨコミネ式育児法
ハゲタカ面白い!
鷲津カッコいい!
ヨコミネ式育児法4つのスイッチ
(1)勝ちたい
(2)マネしたい
(3)ちょっとだけムツカシいチャレンジ
(4)認められたい
大人でも一緒だと思う。
そう言えば、上司が言ってたことを思い出す。
職場の中での人間関係は小学生のそれと一緒。
ポール・ポッツに続き!
廣野由美子『批評理論入門』
批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)
- 作者: 廣野由美子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: 新書
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本書は『フランケンシュタイン』という小説を題材として
小説を批評するための方法を
技法編と理論編に分けて
実例を挙げながら解説していく本である。
取り上げられるテーマは
前半の技法編が
冒頭、ストーリーとプロット、語り手、焦点化、提示と叙述、
時間、性格描写、アイロニー、声、イメジャリー、反復、異化、
間テクスト性、メタフィクション、結末。
後半の理論編では
伝統的批評、ジャンル批評、読者反応批評、脱構築批評、
精神分析批評、フェミニズム批評、ジェンダー批評、
マルクス主義批評、文化批評、ポストコロニアル批評、
新歴史批評、文体論敵批評、透明な批評。
フランケンシュタインという割と有名な小説に
色々な手法を実際に適用して見せてくれるのでわかりやすい。
こんな理論や理屈を知らなくても小説は楽しめるけど、
知ってる方が一つのテクストからより多くのものを読み取れるに違いない。
批評とは読みを豊かにするためにするものだ、
という何気ない一言が実は本書の主題なのかもしれない。
新書なのでどうしても一つ一つの解説は薄く、
物足りなさを感じてしまうけれど、
文芸批評の全体像を入門的に掴むのには適している。
このジャンルの本として
Eagleton『文学とは何か』
大江健三郎『小説の方法』『新しい文学のために』
ド・マン『理論への抵抗』などに進む計画。